年齢変化を味方につけ、女性であることをポジティブに「私にしかできない何か」を探して

アクセサリー,クリエイター,デザイナー,商品情報,最新情報,製品に込めた想い,起業体験談

Timer.
クリエイター
今若 美由記 さん

こんにちは。KIRARIBITO店長です。
今日は、「Timer.」のクリエイターである今若さんのSTORYをご紹介します。


彼女の活動について知ったのは、大学時代の友人からの話でした。
「伝統工芸品を使ったものづくりをしていて、とても素敵なものを作っている人がいる」と。
その話を聞き、私はとても興味が沸きました。そして、彼女の作品を調べてみたところ、そのセンスの良さに驚いたのです。
私自身、伝統工芸品やその素材を使った新商品開発のコンサルティングも行っているため、伝統工芸を素材として扱う商品開発の難しさは理解しています。伝統工芸に携わる職人さんとの対話しながら進めていく必要もあり、開発するまでに労力がかかることも。そこが伝統工芸を素材として使う面白さでもあるのですが。

彼女は伝統工芸の素材としての良さを全面に出しながらも、様々な他のパーツと組み合わせながらモダンなデザインに仕上げています。彼女の作品はもちろんのこと、彼女自身のSTORYも興味深いので、是非みなさんにご覧いただきたいと思っています。


<経歴>
アクセサリーを作り続けて今年で15年目
大阪にある大学を卒業後、上京しエンタメ会社に入社、10年勤務する。
趣味でイヤリング、ピアス等のアクセサリーを作り始める。
関東から滋賀県に7年前に転居し、専業主婦になる。
現在、3人の男子の子育てに奮闘中。

アクセサリー作りを始めたきっかけは?

私は、瀬戸内海に浮かぶ島で生まれ育ちました。小さな頃からファッションが大好きで、子供時代はずっと都会に憧れ続け、都会に出たくてたまりませんでした。
大学入学を機に島から大阪へ、そして就職で東京に出ました。東京での生活は、街の空気感や色、そして人、すべてが私にとって刺激的でした。就職してエンタメ会社に入社してからは、お店を作る仕事や接客のマニュアルを作る仕事や秘書などを経験しました。自分に合った仕事内容・仕事スタイルはどんなものなのか、会社員時代は自分の場所を探し続けた10年だったように思います。若くがむしゃらに過ぎたその十年は、「仕事=楽しい」ではなく、「仕事=苦しい」の日々でしたね。 そんな私の仕事の息抜きだったのが、アクセサリー作りでした。その時の気持ちや思い、自分の好きなものをアクセサリーに込めて作品を作ったんです。アクセサリーを作っている時間は、私を元気にしてくれる「薬」のような、かけがえのない時間でした。

趣味だったアクセサリー作りを仕事にしていこうと思ったタイミングは?

はじめの頃は自分が身につけるためだけに作っていましたが、徐々に自分のスタイルで、その時代の流行りも取り入れながら作り始めました。その頃から、イベント等に出品する機会も得て、よりたくさんの方に見ていただくようになってきました。すると、私の作品を「イイネ!」と言ってくださる人が少しずつ増えてきたんです。

アクセサリー作りに楽しさややりがいを感じる反面で、「私にしかできない何か」を次第に探し始めるようになりました。家の事情で、仕事を辞めて家族で関東から滋賀県に引っ越すことになり、その思いはますます強くなります。「滋賀にいるからこそできることはないだろうか」と、滋賀から発信できることを探す日々でした。そんな日々の中、引っ越してきて7年目にして、滋賀の伝統的工芸品や、加工技術と出会い、その長年の思いが叶うことになります。メイドイン滋賀のパーツを作品に取り入れることで、「私にしかできない何か」ができると確信し、開業するに至りました。

ブランド名に込めた想いは?

私の今の作品は、都会に憧れ続けた幼少期から今に至るまでの色々な経験をアクセサリーとしてアウトプットしたものです。「積み重ねてきた時間すべてで、今が輝く」という意味を込めて表現しようと、ブランド名は旧姓と現在の名字の造語でつくりました。そうすると、たまたま「Timer.(タイマー)」という時間を表すような言葉になったんです。
日々の暮らしに寄り添い、「毎日使いたくなる」「ちょっと華やぐ」「大人の魅力をひきだせる」、そんなアクセサリーをご提案しています。

ブランドロゴ

現在の主な活動は?

現在、東京で展示販売を年に1回行っているほか、美容院、観光農園、喫茶店、雑貨店などにも卸しています。最近では、オンラインショップも始めました(BASEでショップ開店)。育児をしながらなので活動に制限はありますが、年に1回はイベントにも出店しています。

事業を展開していて、苦労していること(辛い時)や楽しいと感じる時はどんな時ですか?

「私にしかできない何か」を探すまでは苦労しましたが、その「何か」が見つかってからは、辛い気持ちよりもずっと楽しい気持ちのほうが大きくなっています。 県内の方に対してはもちろん、他県の方にも「滋賀の魅力をどうしたら伝えられるか」を考えている時には、やりがいも感じるようになりました。職人さん達が作った「made in滋賀」のパーツをどうやって「Timer.」らしくカタチにできるか、それを考えている時が一番楽しいです。

座右の銘や今までの人生で心に残った言葉などはありますか?

「仕事って楽しいものなんだよ」

生活のためにぐっとこらえて仕事をしていたものの、自分を消していたようにも思う会社勤め時代。そんな時、教えてもらった言葉です。当時は全く意味が分かりませんでしたが、アクセサリー作りを仕事にするようになってから、その意味が少しずつわかるようになってきました。

ビジネス上、「女性」であることについてどう感じていますか?

女性は、結婚・出産・子育て・介護など、人生において働き方を見直す機会が男性より多いのではないかと思います。
私の母はずっと仕事をしていたので、私も大人になったら母親のように働くものだと幼い頃から感じていましたし、仕事をする女性はカッコイイと思ってきました。私も「母のような人になりたい」とずっと思っています。

子育てと仕事の両立は大変ではないですか?

現在、3人の男子(小3、幼稚園年長、2歳)を育てています。日中は2歳の子供のお世話が中心の生活です。保育園に通わせていないため基本は、「子供が起きている時間は仕事をしない」と決め、子供と向き合うように心掛けています。そのため、アクセサリー作りはもっぱら夜中の作業になるため、正直体力的にきついと感じたりもしますが(よれよれになる日もあります)、子供と向き合う時間に感じることもアクセサリー作りの糧になるとプラスに捉えています。 またどんな形であれ、楽しく仕事をしていれば、子供の成長にも何かしら良い影響につながるのではないでしょうか。アクセサリー作りは、年齢を重ねて出てくる変化を味方にできる仕事ですし、女性であることをポジティブにとらえられる素敵な仕事だと感じています。

子育て真っ只中という状況をプラスに捉えているのですね。デザイン上心がけていることはありますか?

そうですね。私が特に得意としているのは、イヤリングなのですが、「軽く、大げさじゃない、ピアスのような雰囲気」になるよう工夫しています。プライベートでもオフィスでも、様々なシーンで使っていただけて、気持ちも雰囲気も華やぐようなデザインでお作りしています。
自身の経験をもとに、子供を追いかけるような日々でも落ちにくい工夫、日常でも使いやすいデザインや使い勝手など、様々な試行錯誤をして製品化していますので、子育て中のママさん達にも是非使っていただきたいです。

メイドイン滋賀のウッドパーツを使ったTimer.のアクセサリー

これからの目標や夢は?

「made in滋賀」のものを使い、他県の方に滋賀をもっとアピールできるような仕事や作品作りに繋げていきたいと思っています。人に喜んでもらえて、毎日の生活に寄り添えるようなものづくりが理想です。

また、今後は、伝統工芸の制作過程等で捨てられてしまうような端切れや端材等をアップサイクルしたものづくりにも取り組んでいきたいと思っています。

そしていつか、仕事を通じて「じぶんの場所」を見つけることができたらいいなと思っています。


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